anyLogistix テクノロジー

動作原理
anyLogistixサプライチェーン分析ソフトウェアツールは、複雑なサプライチェーンの問題を分析および最適化するために、下記の主要な機能で構成されています。

*分析的最適化手法(Analytical optimization/IBM ILOGCPLEX® 単純化されたスプレッドシートベースのモデリング)
リニアプログラミングソルバの分析最適化ツールは、大規模な高レベルの問題を解決するのに最適です。 例えば、サイト(DC,倉庫等)の配置、製品フローの決定、期間ごとのマスター計画の実施等です。 これらの問題は、通常、モデリングの詳細レベルを必要としません。

*動的シミュレーション(Dynamic simulation)
安全在庫の見積もり、複数階層の在庫の最適化、リスク評価、DCや工場等がネットワーク全体に与える影響の決定など、分析的方法では解決できない問題があります。 それらを解決するには、リアルタイムのネットワークダイナミクス、現実世界のランダム性、特定のサイト関連ルールを考慮する必要があります。 分析的な最適化では、この詳細レベルを処理できず、時間や不確実性は考慮されません。これらの問題には動的シミュレーションが必要です。

anyLogistixは、最先端の分析的最適化と動的シミュレーションを1つのパッケージで提供します。分析的最適化の結果は、ワンクリックで動的シミュレーションのシナリオに変換でき、その逆も可能で、メソッドは完全に統合されています。サプライチェーンの詳細な動的シミュレーションと関連する様々なデータを組み合わせることで、サプライチェーンデジタルツインを実現でき、動作をよりよく理解し、予測を行い、サイバー空間上でテストした結果を、現実世界のアクションプランとして有効利用できます。
拡張性と柔軟性

ほとんどのサプライチェーン最適化ソフトウェアツールは、独自の分析手法とソルバを使用しています。 つまり、それらは数式に基づいており、本質的に柔軟性がありません。それは事前に定義された問題の解決に焦点を合わせるように設計されています。課題がこれらと異なる場合は、数学モデルを変更する必要があります。しかし、数学モデルのこの種の変更は非常に扱いにくいため、おそらく回避策を探す必要があります。anyLogistixは、同じソリューション内で分析的手法とシミュレーションのモデリング手法を組み合わせることにより、これらの制限から解放され、サプライチェーンの独自性を捉えることができます。anyLogistix Studio Editionには、多目的シミュレーションツールであるAnyLogic Softwareがエンジンとして組み込まれているため、AnyLogic エンジンでanyLogistixサプライチェーン機能を開くことができ、モデルの完全な整合性を維持しながら、項目の変更、動作の拡張、新しいパラメータの追加、統計の追加及びカスタムアニメーションの追加等をAnyLogic を利用して、anyLogistixをカスタマイズすることができます。この統合により、サプライチェーンモデルの機能は無限に広がります。

サプライチェーンモデルに詳細を追加

ALXはその柔軟性で、必要な詳細レベルでサプライチェーンのあらゆる要素をモデル化できます:

●生産現場での製造プロセス—コンベヤ、パイプライン、作業員、製造設備、及び作業スケジュールなどを考慮。
●倉庫と配送センター―オーダーピッキングアルゴリズム、レイアウト、フォークリフトの数、作業員及びゲートの数などを考慮。
●消費者市場—顧客の決定、および需要に影響する要因の発見。つまり、anyLogistixを使用して、サプライチェーンとそれに影響を与えるプロセスを最適化および分析できます。

 

 

 

既存ソリューションを強化する

既存ソリューションを強化するanyLogistixを他のサプライチェーンアプリケーションと統合すると、強力な最適化テクノロジーがツールセットに追加されます。 それにより、重要な決定を行う際の計画の精度と効率が向上します。anyLogistixは以下と統合します:

●サプライチェーンマネジメント
●ERP
●ビジネスインテリジェンス
●輸送管理
●需要予測
●生産計画
●在庫管理

 

 

サプライチェーンモデルで需要計画のデータを直接使用することにより、予測と最適化のための的確なデータを取得できます。強力な計画と分析のために、anyLogistixサプライチェーンデジタルツインを使用して既存のソフトウェア戦略を強化します。